生活百科事典

隔絶地遺言

隔絶地遺言

隔絶地遺言とは、遺言者が一般社会との交通が隔絶された場所にいるため、普通方式による遺言ができない場合に認められる方式です。伝染病隔離者遺言と在船者遺言の2種類があります。

伝染病隔離者遺言とは、伝染病による場合だけでなく、行政処分などで交通を断たれた場所にいる場合に認められる遺言方式です。

在船者遺言とは船舶中にある場合に認められる遺言方式です。
伝染病隔離者遺言書の作り方
1.作成者

遺言者のほか、警察官1人及び証人1人以上の立会いが必要。
2.署名捺印
遺言者が遺言書を作成し、遺言者、立会い者が署名捺印します。
3.検認
家庭裁判所の確認は不要です(検認手続きは必要です)。
4.効力
遺言者が、普通方式による遺言が出来るようになってから6ヶ月間生存すると、伝染病隔離者遺言書は無効になります。

在船者遺言書の作り方
1.作成者

遺言者のほか、船長又は事務員1人及び証人2人以上の立会いが必要。
2.署名捺印
遺言者が遺言書を作成し、遺言者、立会い者が署名捺印します。
3.検認
家庭裁判所の確認は不要です(検認手続きは必要です)。
4.効力
遺言者が、普通方式による遺言が出来るようになってから6ヶ月間生存すると、在船者遺言書は無効になります。
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