ドラマストーリー解説・考察
SPEC(スペック)


脇の事件の聴聞委員会が開かれ、瀬文は事件の報告を行う。しかしとても常識では考えられないないようだったため、聴聞委員は瀬文を信じようとはしなかった。

一方当麻は、脇の投げたテニスボールで負傷したものの、すぐに退院。瀬文に上層部へ話してもどうせ信じてもらえないと話す。

現在植物状態となっている志村の妹の美鈴は、担当医である海野にある相談をする。それは兄に触れた瞬間、美鈴の脳裏にいろいろな情景が飛び込んできたというものであった。


後日、ミショウに神父の大島が相談に来る。大島はボランティアで死刑囚の話を聞く教誨師もやっており、その中の一人・桂小次郎が最近千里眼に目覚め、その力で警察に挑戦すると話しているとのこと。

挑戦の内容は、10年前に起きた未解決事件「青山華道家死体なき殺人事件」を24時間以内に解決できなければ、桂が犯人を殺すというもの。

挑戦を受けた、野々村、当麻、瀬文は早速捜査を開始する。

容疑者は3人。殺された華道家の鬼門の妻真理子、鬼門の片腕であった板野、そして鬼門の弟子の松井である。

真理子は鬼門と電話をしている最中に銃声が聞こえたというアリバイが、
板野は事件当時京都へ出張中であったというアリバイが、
松井は事件当時家族で映画を見ていたというアリバイがあった。

それぞれの話を聞いた当麻は、犯人は板野であることを確信する。

そのトリックは、当時創作活動に行き詰っていた鬼門を、京都へのドライブに誘い出し、妻には内緒にするため、「今青山にいる」と嘘の電話をかけさせ、その時に銃で殺すというものであった。

無事犯人を逮捕し、桂に面会に行った当麻一行だったが、桂に「あなたたちの負けだ」と言われ、24時間が経過してしまう。

桂は「犯人はもう一人いる。真理子だ」とし、既に天罰を下したと宣言する。すると実際に、松井が真理子を殺していた。松井と真理子は以前より男女の仲で、同様に板野と真理子も男女の仲であった。その事を知った松井が逆上して真理子を殺したのだ。

桂は当麻に「あなたのことも知ってるよ。その左腕のことも。一十一(にのまえ じゅういち)とのこともね」と伝える。

事件は全て解決したかに見えたが、特殊な能力をもった人間の犯罪を研究しているという、警視庁公安部の津田が桂を訪ね、ある仮説を突きつける。
それは桂が千里眼の持ち主ではなく、異常な聴覚の持ち主であるということであった。
そのため、桂の死刑執行を全て筆談で手続きを行っていた津田は、その事を知らなかった桂を見て、その仮説が正しかったことを確信する。

特別にそのまま死刑が執行されることになるが、執行の直前、再び時間が止まり、一十一が現れる。
一はその能力で止まった時間の中で、桂も動けるようにして、「助かりたいか?」と聞く。
「助かりたい」と答える桂に対し、一は「やだね」と言い、再び時間を動かし、そのまま死刑は執行されることとなる。


第2話のストーリー
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