生活百科事典

戸籍謄本と戸籍抄本

戸籍謄本と戸籍抄本

戸籍を集成している戸籍簿は「戸籍原本」と呼ばれていますが、そのうち戸籍謄本は戸籍原本に記載されている一家すべての記録の複製です。一方、戸籍抄本は一家のうちのある特定の人の記録の複製です。抄本という言葉は「抜書きした本」という意味があるからです。
戸籍には本籍が記載してあります。本籍とは、現在の住所とは関係なく、その人の戸籍のある市区町村の地名地番で示される戸籍の所在地のことです。
戸籍に必ずある筆頭者ですが、特に偉い訳ではありません。婚姻などで新しい戸籍を作る際に、最初に姓名をあげた人が筆頭者となっているだけだからです。なお、筆頭者が死亡しても、次の人が繰り上がることはありません。

続柄

続柄とは、両親との関係を示すもので、長男、二男、長女、二女という風に記載されています。
二男、二女についてですが、「戸籍法施工規則」のなかに記載方法としては次男・次女ではなく「二男・二女」というように例示されていますので、法律上は「二男・二女」という表記を用いるのが正しいということになります。

分籍と入籍と転籍

人は満20歳以上の成年に達すれば新しい戸籍を作ることが出来ます。これを称して「分籍」といいます。
分籍するには親の同意は必要としませんが、一度分籍するともう元の戸籍に戻ることはできません。
入籍とは現在の戸籍から別の戸籍に移ることをいいます。
入籍については以下のようなケースが考えられます。
1・認知した子供を自分の籍に入れる
2.再婚した人が前夫、あるいは前妻との間に出来た子供を再婚先の籍に入れる
3.離婚後、、引き取った子供を自分の籍に入れる
転籍とは本籍を移動することいいます。
現代では本籍地と現住所が異なる人は珍しくありません。そういう人は謄本や抄本が必要になった場合、取得するのがとても面倒になります。ですから、本籍地を現住所へ移すことができるのです。
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