SPEC(スペック)
一(にのまえ)は診察室に入ると、海野に「やけどをした」と説明する。その瞬間、一は周りの時間を止め、一の前に診察を受けていた女の子のカルテを確認する。そこには里中梨花と書いてあった。
瀬文は居酒屋で以前の部署の先輩であった、里中貢と飲んでいた。
里中はSITの隊員であったが、現在は退職して貿易会社に勤務しているという。里中は瀬文に家族はいいぞと伝えるも、瀬文には志村の事件が忘れられない。
ある日ミショウに公安部の課長代理が訪れ、公安の潜入捜査官が5人立て続けに病死したという。このことをミショウでも調べてもらいたいとのこと。
調査を始める、当麻と瀬文であったが、それぞれの死因に不自然な点は無い。しかし当麻は5人がこの1ヶ月間に立て続けに健康診断を受診していることに気づく。
そのとき再び公安の人間がミショウを訪れ、瀬文のIDカードによって公安部のデータがハッキングされたことを明かす。
当麻と瀬文は里中貢が、瀬文と居酒屋で飲んだ際にIDカードをコピーされたのではと疑い、里中の自宅を訪問する。
しかし里中は留守で、妻の小百合と娘の梨花がいた。
小百合によると、梨花が先月急に心臓に重い病気が見つかり、余命わずかしかないとのこと。
瀬文は里中の家族は何としても守りたい。協力してくれと当麻に助けを求めた。
当麻にも一との因縁があった。地居からプロポーズを受けた後、一を逮捕するため手錠をかけた瞬間爆発により、左手を失っていたのだ。そして一はそのまま逃走。
当麻は瀬文に協力すると伝えた。
当麻はこれまでのことから推理し、この事件が「人に病を処方する」というSPECを持った人間の仕業であると確信する。そして、里中は実は退職しておらず、今も現役の潜入捜査官であったことを突き止める。里中は梨花を人質に取られており、脅されていたのである。
里中の目的が何か調査していた当麻は、その目的が、未来を予言できるSPECを持つ冷泉を拉致することであると知る。
そして、現在冷泉が保護されているマンションに張り込み、里中を捕まえることに成功する。
そこで、里中に、誰から脅されているかを聞くも、名前を言う瞬間、里中は何者かに射殺されてしまう。
第5話のストーリー